雑事・雑学メモ・重要小項目・ワンポイント知識

●グリセオールは 2cc が 1カロリー (Kcal)


●エチルアルコールは 7.1カロリー (Kcal)/g


●輸液関係
 ◇10% NaCl液 20ml は 34mEq の Na を含む。

 ◇0.9% 生理食塩水 500ml は 77mEq の Na を含む。

 ◇アスパラK液 10ml は 10mEq の K を含む。
  通常一日 100ml (10A) を越えてはならない。

 ◇KCl液 (2モル:15%) 20ml は 40mEq の K を含む。
  通常一日 50ml (100mEq = 2.5A) を越えてはならない。

 ◇カルチコール液 5ml は 0.18mEq (約40mg) の Ca を含む。
  通常一日 250ml を越えてはならない。

 ◇マンニトールの様な分子量の小さい物質は浸透圧を上昇させる

 ◇アルブミン・デキストランの様な分子量の大きい物質は血漿浸透圧に殆ど影響せ
  ず、膠質浸透圧を上昇させ毛細血管より過剰な体液の喪失を防止する


●眩暈・めまい
 ◇薬物によるもの
   アミノグリコシド・シスプラチン・ラシックス・アスピリン(サリチル酸は大量
   で難聴も起こす)


●大腿骨頚部骨折
 ◇新患者数
   7万7000人 (1992年) ・5年前の 1.5倍

 ◇女:男 = 3:1 、50才 より女性の方が多くなる

 ◇地域別では西日本に高い傾向。


●起立性調節障害
 ◇朝起き不良・立ちくらみ・乗り物酔い
   カルニゲン

 ◇頭痛・腹痛
   ベレルガル








心臓血管機能の最簡便算出法

 HR : 心拍
 Pp : 脈圧 (= Ps - Pd) Ps :最大血圧 Pd :最小血圧
Pm
: 平均血圧 (= Pd + Pp/3)
Qm
: 分時拍出量 (= 85Pp) [cm3/min]
 SV : 一回拍出量 (= Qm/HR) [cm3]
 W : 左室仕事量 (= Pp x Qm/60 = 1.4Pp・Pp) [mmHg・cm3/s]
TPR
: 全末梢血管抵抗指数 (= 10000Pm/Qm) [mmHg・min/cm3]
★正常値 (条件:100 <= Ps < 140  Pd < 90  -10 <= HR + Pp - 111 < 25 )
20 〜 40歳において
 HR : 60 〜 90
 Pp : 40 〜 70
Pm
: 70 〜 100
Qm
: 4000 〜 6000 (4.0 〜 6.0l)
 SV : 60 〜 100
 W : 3000 〜 7000
TPR
: 120 〜 200








EBM (Evidence-Based Medicine) 入門

1.疾患に対する検査の感度・特異度
検査前確率 (p) 疾患あり 疾患なし 合計 検査後真に疾患 (+) の確率
-----------------------------------------------------------------------
検査で (+) の割合 a (真陽性) b (偽陽性) a+b ps/{ps+(1-p)(1-u)}
検査で (-) の割合 c (偽陰性) d (真陰性) c+d p(1-s)/{p(1-s)+(1-p)u}
-----------------------------------------------------------------------
合計 p 1-p 1


感 度 (s) = a/(a+c) = 疾患を有する患者がその検査を受けた場合に陽性となる割合。
     = 用いた検査がどれくらい疾病の検出に反応するかを示す。
特異度 (u) = d/(b+d) = 疾患のない人がその検査を受けた場合に陰性となる割合。
     = 疾患のない場合の識別能力。(偽陽性率 = b/(b+d) = 1-u)
検査前確率 (p) = (a+c)/(a+b+c+d)
-----------------------------------------------------------------------
ps/{ps+(1-p)(1-u)} :検査で陽性になった時、実際にその疾患を有する確率
p(1-s)/{p(1-s)+(1-p)u}:検査で陰性であっても、実際にはその疾患を有する確率


2. オッズと尤度比
 ○オッズ
   ある結果が起こる確率 (p) のそれが起こらない確率 (1-p) に対する比 = p/(1-p)
 ※確率 (p) = odds/(1+odds) と変換され、オッズから確率 (p) が計算出来る
   → 公式 4
★公式 1) 検査前オッズ = 検査前確率 (p)/(1-検査前確率(p))
  ------------------------------------------------------------
 ○尤度
   得られたデータの出現確率が仮想的な「真」の状態でどう変化するかを示した
   関数。検査データの場合では陽性となる確率が疾患ありとなしの場合でどう変
   わるか示したもの。検査データが数値で与えられる時はその値が出現する確率
   が疾患ありとなしの場合でどう変わるかを示す。
★○尤度比:疾患あり、なしという 2つの状態に対する尤度の比をとったもの。
 ※検査陽性に対しては 感度(s)/(1-特異度(u)) = 感度(s)/偽陽性率 に一致
 ※検査陰性に対しては (1-感度(s))/特異度(u) = 偽陰性率/特異度(u) に一致
  ------------------------------------------------------------
 公式 2) 陽性検査後確率 = ps/{ps+(1-p)(1-u)} : 但し (1-u) は偽陽性率
  ------------------------------------------------------------
★公式 3) 検査後オッズ = (検査前オッズ)・(検査結果に対する尤度比)
      (陽性検査後オッズ = (検査前オッズ)・[(感度(s))/(1-特異度(u))])
      (陰性検査後オッズ = (検査前オッズ)・[(1-感度(s))/(特異度(u))])

★公式 4) 検査後確率 = (検査後オッズ)/(1+検査後オッズ)








医師法・医事法律・医事法制・健康保険法・診断書・証明書・生命保険

◇死亡診断書
 ★無診察・無治療の死亡者への対応
  一度も診察したことのない死亡診断書を書いてはならない。(医師法第20条)
  この時は死亡確認のみ行い、留守中の主治医が帰宅するのをまって、24時間以内
  に主治医が診察、その後死亡診断書を主治医が発行。

◇意識障害者からの血液採取
 意識障害者からの血液採取や身体検査には身体操作令状 (所轄裁判所が発行) を必要
 とする。(例え警官がうまく口車に乗せようとも絶対に血液採取して渡してはならぬ)

◇死体検案上の一般的注意

◇学校行事に対する学校医の検診の要否
 ※臨時の検診については義務付けられているものではない。
  (1). 尿検査:学校保険法施行規則の中で規定 (尿蛋白・尿糖)
  (2). 心臓スクリーニング:心電図 (小1・中1・高1)
  (3). 貧血:学校検診で指摘、後で精検

◇投薬内容や薬価等の患者への説明
 ※医師法 23条 (医師は診療した時は患者に療養方法等指導しなければならない) や
  民法 645条 (診療した医師は患者に対する報告義務がある) や医療法・健康保険
  法も含めて診療内容や保険点数を書面で患者に説明ないし告知すべき法律上の義
  務はない。

◇医師の法的義務
  (1). 憲法 13条 : 個人の尊厳、生命幸福追求の権利の保証
  (2). 憲法 25条 : 生存権の保証、公衆衛生向上増進の国家義務
 上記 (1). (2). を受けて
  (3). 医師法 17条 : 医療を医師の業務独占とする。
  (4). 医師法 19条 : 応招義務
  (5). 医師法 1条 : 医師の国民の健康な生活確保の一般的義務
 診療契約について
  (6). 民法 656条 : 準委任契約
     医療は病気の治癒のみでなく生命の維持・延長を目指すものだから延命措
     置義務が発生。








前立腺肥大症

◇前立腺の重量の推定
  (横径) X (縦径) X (幅) X (π/6) g

◇薬
 (1). エビプロスタット・セルニルトン・八味地黄丸
 (2). ハルナール (α1c-blocker)
 (3). プロスタール・パーセリン
 (4). 5-α リダクターゼ blocker (治験中)








特殊な症状や病態の診断・治療しにくい症状や疾患の治療方法

◇口渇の治療
 ペクタイト・チスタニン・フェルビテン・ムチノール・白虎加人参湯

◇口角ジスキネジア (oral dyskinesia) にはヘルベッサーを使ってみる。
 効果なければシンメトリルとアバンを併用

◇高血圧・降圧剤
 三者併用 : ニフェジピン + 利尿剤 + ACE 阻害剤

◇ケロイドの治療
 キシロカイン + ステロイド懸濁液 (ケナコルト 50mg/5ml) を局注する。
 トラニラスト

◇口唇炎・口内炎の治療
 ビタミンB2 (0.2〜0.5mg) + ビタミンC (1.0〜2.0g) にスタデルムクリームを併用

◇結核の治療
 (1). RFP (アプテシン3T・9〜12か月)
    + IHMS (ネオイスコチン6T・9〜12か月)
    + EB (3T・3か月)
 (2). RFP でインフルエンザ症状が出てそれを使えぬ時
    SM (0.5〜1.0g・毎日を 3か月 → その後 0.5g・週2回 を 9か月)
    + IHMS (ネオイスコチン6T・9〜12か月)
 ★なおタリビットは若干効果あり、上記いずれも併用する時あり。

◇角化治療剤
 チガソン (合成レチノイド)

◇角層下膿疱症
 チガソン (合成レチノイド) ・DDS








漢方療法(漢方薬)

 ○凍瘡・冷え症
   十全大補湯 (+ 桂枝茯苓丸) 、当帰四逆加呉茱萸湯生姜湯

 ○冷え症
   当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸

 ○のぼせ
   黄連解毒湯

 ○喘息
   柴朴湯、清肺湯

 ○主婦湿疹
   温清飲 + ヨクイニン

 ○扁平疣贅・いぼ・しみ
   ヨクイニン

 ○老人の口渇
   白虎加人参湯

 ○にきび
   桂枝茯苓丸 (赤いにきび) (又は、十味敗毒湯 (膿のあるにきび))
   + ミノマイシン + スタデルムクリーム
    (丸山ワクチンが効くと言われる)

 ○掌蹠膿疱症
   葛根湯、桂枝茯苓丸、十味敗毒湯を試みる価値あり。
    (小柴胡湯や温清飲等抗アレルギー剤の併用)

 ○口や唾液が苦い (殆ど今飲んでいる薬や健康食品のせい)
   小柴胡湯

 ○頑固な頭痛・片頭痛
   呉茱萸湯、(五苓散)

 ○低血圧・夏バテ
   真武湯

 ○夏バテ
   コウジン末 (+ 補中益気湯) 又はコウジン末 (+ 十全大補湯)

 ○慢性蕁麻疹
   葛根湯 + 茵チン蒿湯

 ○慢性鼻炎・副鼻腔炎
   葛根湯加川芋辛夷

 ○不眠症
   酸棗仁湯 (自験では余り効果なし)

 ○下痢・腹部の不定愁訴
   桂枝加芍薬湯

 ○慢性下痢
   桂枝加芍薬湯

 ○咽頭後頭部異常感症
   半夏厚朴湯

 ○膝関節痛
   防己黄耆湯 (または 疎経活血湯)

 ○腰痛
   八味地黄丸 (または 疎経活血湯)

 ○円形脱毛症
   柴胡加竜骨牡蛎湯

 ○ヒステリー球
   半夏厚朴湯

 ○痔
   桂枝茯苓丸

 ○便秘
   桃核承気湯、(大黄甘草湯 + カマグ)

 ○神経痛・四肢のしびれ
   桂枝加朮附湯

 ○眩暈
   五苓散、真武湯

 ○乗り物酔い
   五苓散

 ○手掌角化症
   桂枝茯苓丸、当帰芍薬散

 ○肩こり
   葛根湯

 ○乾癬
   温清飲 + 桂枝茯苓丸

 ○二日酔い
   五苓散 (水分のアンバランスを調整)

 ○嘔吐下痢症
   五苓散 (水分のアンバランスを調整)

 ○老人性痴呆
   当帰芍薬散

 ○下肢筋痙攣
   芍薬甘草湯

 ○頑固なアトピー性皮膚炎
   桂枝茯苓丸 + 温清飲

 ○ステロイド離脱時
   桂枝茯苓丸 + 温清飲

 ○起立性調節障害
  *眩暈・立ちくらみが強いタイプ
    苓桂朮湯 (倦怠感が少ない場合)
    半夏白朮天麻湯 (倦怠感が強い場合)
  *アトニータイプ
    補中益気湯 (倦怠感が強い、登校拒否に多い) 、小建中湯
  *ストレス過労 (腹痛あり)
    小建中湯 (神経過敏・冷え性・保健室登校・動悸・盗汗・尿意頻回・手足の
         ほてり・唇のかさつき・幼児期の鼻出血・目下のクマ)
  *消化器症状が目立つタイプ
    半夏白朮天麻湯 (胃弱・頭痛・頭重感・虚弱)








紫色畜尿バッグ症候群

 尿中に排泄されたインジカンが、P. stuartii 、P. pneumoniae 、E. coli などの
 細菌の indokisyl sulfatase 活性により、水に不溶性のインジゴレッド、インジ
 ゴブルーに変化し、着色すると考えられている。長期臥床中のバルーン留置患者
 で、慢性便秘と尿路感染症を合併した時出現することが多い。便秘の是正と適切な
 化学療法を要する。








喫煙と健康・タバコ (たばこ) の影響

(1). 喫煙の害が疫学的に明らかになっている疾患
 a. 癌 (咽頭・肺・喉頭・口腔・食道・膀胱・膵臓・肝臓・胃・脳腫瘍・リンパ腫・
     甲状腺・大腸・胆管・直腸・副鼻腔・白血病・腎臓)
    機序 : 発癌物質による DNA損傷。損傷後の修復機能障害。突然変異の誘発

 b. 虚血性心疾患
   機序 : HDLコレステロール低下

 c. 慢性閉塞性肺疾患 (慢性気管支炎・喘息・肺気腫)
   機序 : エラスチンの破壊。気道の炎症。アレルギー

 d. 慢性閉塞性動脈疾患 (閉塞性動脈硬化症・バージャー病)
   機序 : エラスチンの破壊。煙成分による気道粘膜の炎症。

 e. 早産・流産・出生胎児の体重低下
   機序 : ニコチン・CO による胎児・胎盤系の低酸素。胎盤の退行性変化の促進

 f. 胃・十二指腸潰瘍
   機序 : ニコチンによる膵臓からの HCO3 分泌の抑制。胃幽門括約筋の機能低下

 g. 糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症
   機序:不明


(2). 喫煙の害が疫学的にある程度確認されている疾患
 a. 慢性萎縮性胃炎
   機序 : ニコチンによる胃幽門括約筋の機能低下

 b. 肝硬変
   機序 : 不明

 c. 脳萎縮
   機序 : 脳血流の減少

 d. 聴力障害
   機序 : 不明

 e. 骨粗鬆症
   機序 : 早期からのエストロゲン低下

 f. 不妊
   機序 : 不明

 g. 早期閉経
   機序 : 煙成分による卵巣への直接影響。卵胞刺激ホルモン分泌・エストロゲ
       ン代謝への影響

 h. 妊娠合併症・周産期死亡
   機序 : ニコチン・CO による胎盤の退行性変化の促進

 i. 甲状腺腫
   機序 : ニコチンの交感神経神経刺激作用による甲状腺機能亢進


(3). 喫煙の害が予想されるが疫学的に立証されてない疾患
 a. 脳梗塞・脳出血

 b. 高血圧
   機序 : エピネフリンの分泌増加で短期には血圧上昇


(4). 喫煙者の発症リスクが低下すると思われる疾患
 a. パーキンソン病
   機序 : ニコチンが代謝されて生成されたニコチン酸がアミノ酸代謝に影響し
       て DOPA の生成を高める。

 b. アルツハイマー病

 c. 潰瘍性大腸炎 (平成6年度 37000人)








医療保険各制度の財政状況

1. 政府管掌健康保険 (人数が 6人以上の会社組織、4桁)
  平成 2年度 平成 5年度 平成 6年度 平成 7年度
収   入 53369 61818 63339 67992
支   出 49937 62753 66148 71454
(うち老健拠出金) (11398) (14927) (16118) (18302)
---------------------------------------------------------------------
収 支 差 3432 -935 -2809 -3462


2. 組合管掌健康保険 (8桁)
  平成 2年度 平成 5年度 平成 6年度 平成 7年度
収   入 45616 53358 53854  
支   出 43303 52184 54669  
(うち老健拠出金) (10247) (12375) (13309)  
---------------------------------------------------------------------
収 支 差 2313 1174 -815  
赤字組合数 (割合) 432 (23.7%) 656 (36.1%) 967 (53.3%)  

※共済組合管掌健康保険 (主として公務員。NTT・JR を含む。8桁) については
黒字であるが不明の部分が多い。


3. 国民健康保険 (市町村一般被保険者分。6桁、退職者は 8桁)
  平成 2年度 平成 5年度 平成 6年度 平成 7年度
収   入 51550 56665 58843  
支   出 49663 53994 56636  
(うち老健拠出金) (14330) (15038) (16748)  
---------------------------------------------------------------------
収 支 差 -668 -881 -1360  








栄養バランス

 ◇蛋白質:15% 、脂肪:20% 、炭水化物:65% を目安にする。








大豆の栄養成分とその効用

 (1). 脳卒中予防効果

 (2). 粥状動脈硬化の予防
  ○大豆蛋白中のグロブリンがコレステロールを吸着
  ○大豆中のシトステロールがコレステロールの吸収を阻害

 (3). 骨の保護
    イソフラボノイドによる骨吸収抑制 (骨粗鬆症がすくない)
    イソフラボノイドには女性ホルモン作用があるらしい。








緑茶カテキン・緑茶抽出物について

 (1). 抗腫瘍作用

 (2). 発癌抑制作用・転移抑制作用

 (3). 一杯のお茶には 0.1 〜 0.15g のカテキンが含まれており、癌死亡率の低い緑
    茶生産地では 1.0〜1.5g/日 のカテキンを摂取していると思われる。
    (好みの緑茶を一日 10杯程飲めばいい。)








生活活動強度の区分(目安)

生活活動強度 活動動作 時 間 日 常 生 活 の 内 容
 I (軽い) 睡眠
座る
立つ
歩く
8
12
3
1

軽い手作業・事務・談話・勉強
家事
通勤・買い物
 II (中等度) 睡眠
座る
立つ
歩く
8
7 〜 8
6 〜 7
2

事務・談話・読書・勉強
家事・接客・機械操作
通勤・買い物・仕事
 III (やや重い) 睡眠
座る
立つ
歩く
筋運動
8
6
6
3
1

農業・漁業・建築
農業・漁業・建築
農業・漁業・建築
重い筋肉労働
 IV (重い) 睡眠
座る
立つ
歩く
筋運動
8
4 〜 5
5 〜 6
4
2


農業・農耕
農業・農耕
激しいトレーニング・木材の運搬

   〈〈【食事療法・栄養素・炭水化物・蛋白質・脂肪・ビタミン】〉〉








尿道息肉腫 (カルンクルス・urethral caruncle・尿道カルンクル) について

1. 特徴
 a. 上皮性良性腫瘍。外尿道口後壁 (6時方向) に生じる鮮紅色または暗赤色の扁平平
   滑な腫瘍。有茎性よりは広軌性。(外尿道口より露出せず正常粘膜色のものには注意)

 b. 好発年齢は 40歳過ぎ、典型例は柔軟で、イチゴの様な鮮紅色の単発の腫瘍。

 c. 病理:血管に富み、間質の浮腫、結合組織の増生を示すが、乳頭状増殖型、血管
      拡張型、腺様構造型に大別される。

 d. 大部分は直径5mm 以下、外尿道口よりやや内側に存在し、多くは無茎。

 e. 原因不明。良性腫瘍または慢性炎症とみなされている。悪性腫瘍に変化する可能
   性は殆どない。


2. 診断
 a. 症状:小さい時は、無症状。大きくなると接触痛・排尿痔不快感・残尿感。
      血管拡張型のものでは出血しやすく、下着に血液付着。
      さらに大きくなると排尿障害 (尿失禁・尿閉・尿線が細い) を呈す。

 b. 一般には直視出来るので診断は容易である。

 c. 生検より切除して病理をみる方が合理的。

 d. 肉眼所見は悪性腫瘍の所見とは大きく異なる。


3. 治療:生検を兼ねてメスによる切除。症状がなければ放置。
     電気凝固・電気切除・レーザー療法・冷凍治療も最適。


4. 鑑別診断・経過観察
 a. 粘膜の正常色に近いものは、ポリープ・コンジローム・尿道脱・嚢胞と鑑別困難。

 b. 尿道粘膜下腫瘍 (非上皮性)
   線維腫・筋腫・線維筋腫あり、直接触診や経腟触診で腫瘍が硬く浸潤も疑われ
   るなら切除する。

 c. 394例中 22例が悪性腫瘍だったという報告あり。カルンクルスが悪性腫瘍に変
   化する可能性は殆どないので、当初から尿道癌と鑑別することが重要。

 d. 通常特徴的なカルンクルスは 3 〜 4か月毎 の経過観察で十分。

 e. 尿道癌との鑑別は重要
   経腟よりの内診尿道分泌液の細胞診とともに硬い腫瘤なら直ちに生検する。








FRP (fiberglass-reinforced plastic) 粉塵の害について
 
※ FRP : プラスティックにガラス繊維で再び気合いを入れ直したとの意味。
 吸入毒性について考える際に、その粉じんの大きさが問題となる。空気力学的直径
 (粒子の沈降径において粒子の密度を 1g/m3 として算出された球相当径) 200μm
 以下のものが鼻腔から下に取り込まれるが、肺の線維化などで問題となる肺胞レベ
 ルまで到達可能な粒子の空気力学的直径は 約10μm 以下のもの。


1. ガラス繊維について、
 FRP はガラス繊維が入っている。目で見えるような大きなガラス繊維は、吸入され
 ても、鼻でトラップされる。従って、肺の中 (すなわち肺胞領域まで) 到達する繊
 維、粉じんの大きさに注意を払わなければならない。なお、吸入可能なガラス繊維
 は石綿のような胸膜中皮腫や肺癌を引き起こすことは、通常の曝露では起こらな
 い。ガラス繊維は、IARC 、国際癌研究機構の 3 、発癌性ありとして分類できない
 ものとなっています。しかし、現在、ガラス繊維に対しても、吸入可能な繊維とし
 て、業界では 1繊維/cc 以下にするという自主規制を行っている。

 目で見える大きさの繊維は、直接的な刺激症状、(眼、皮膚、など) を来たし、かゆ
 みなどを主症状としますが、高濃度のものでなければガラス繊維による重篤な障害
 は報告されていません。 (高濃度の曝露により、眼外傷の報告あり)


2. プラステイックについて
 現在のところプラスチック粉は日本産業衛生学会が毎年発表する、「許容濃度の勧
 告」では、「第3種粉じん」 (その他の無機、有機粉じん) に分類され、その許容濃
 度は吸入性粉じんで 2mg/m3 です。すなわち、大した毒性はないとかんがえられ
 ます。漁船、ヨットにも FRP が使われていますが、解体、修理する際、防じんマ
 スクをつけること、手足を覆うような作業着をきて、その洗濯は他の服と一緒にし
 ない、などの注意が必要です。しかし、これは職業性曝露の場合であって、ミニ4
 駆 をあくまでも趣味の上で扱う分には、そう神経質になる必要はないと考えられる。








噛む効用・咀嚼の効果

A. 咀嚼の十大効果
 1). 人類の「進化の原動力」は咀嚼だった。
 2). 頭がよくなる。記憶力がアップする。
 3). がんや糖尿病などの成人病を予防する。
 4). スポーツ能力がアップする。
 5). 容貌・表情がよくなる。
 6). 肩こり・腰痛が治る。
 7). 肥満を防止する。
 8). 容姿がよくなる。
 9). ボケを予防する。
10). 寝たきりから立ち上がる。

B. はじめに
 新生児には母乳をしっかりと飲ませることが大切で、歯並びはもちろん、正常な咀
 嚼行動の獲得にも母乳保育が最適だということも分かってきました。
 子供の時から食事に気をつけ、正しくよく噛んで食べる習慣をつけると、頭の回転
 も良くなり、運動神経もよく発達し、肥満を防止し、虫歯予防にも役立つことが分
 かってきた。
 ※「正常な咀嚼行動の獲得」は「出生時から取り組むべき問題」なのではないか。

C. 咀嚼発達過程のエイジング (注:栄養学的とちょっとずれる)
  チュッチュ舌のみ期  :  0 〜 5カ月
  ゴックン口唇食べ期  :   5カ月
  モグモグ舌食べ期   :  6 〜 9カ月
  カミカミ歯ぐき食べ期 : 10 〜 18カ月
#特に、カミカミ歯ぐき食べ期 (10 〜 18カ月) が重要。
#不適切な (硬くて早すぎる) 離乳食の進め方は、阻害因子となる。

D. 咀嚼システム
 1). 末梢効果系 (機械的、噛み潰す)
 2). 感覚入力系 (刺激、味)
 3). 中枢神経系








アルコール性飲料の中味とカロリー量

種  類 量 (ml) アルコール (g) 糖質 (g) 脂質 (g) 蛋白質 (g) 総カロリー (Cal)
ビール
  大びん 633 22 20   3.2 247
  小びん 350 12 11   1.8 135
日本酒 (1級)
  一合 180 23 7   0.9 193
ウイスキー (1級)
  ボトル 720 230       1612
  ポケットびん 180 58       403
  ダブル 60 19       134
  シングル 30 10       67
ワイン
  グラス一杯 120 12 2.4   0.4 92
焼酎 (甲類)
  一合 180 36       252


※注意
 a. アルコールはカロリー燃焼計で燃焼すると 7.1Cal/g を生じる。
 b. 生体でアルコールから実際に利用されるエネルギーは 5Cal弱 だろう。
 c. 体温維持に必要な熱以上の熱を産生し、組織の酸素消費量増大。
 d. アルコールのエネルギーは非効率で体重増加のエネルギー源とはならない
 e. アルコールは直接脂質や糖質になって貯蔵するわけではないが、脂質や糖質の代
   謝に大きな影響を及ぼし肝グリコーゲンの欠乏や TG の増加を生じる。







ビタミンの話

 1.ビタミンE・ビタミンC(抗酸化作用をもつビタミン、NIS、No.3877(H10/8):106)
  イ.脂溶性
    ビタミンE、β-カロテン(カロテノイドの一種、プロビタミンA)

  ロ.水溶性
    ビタミンC

  a.ビタミンEの作用
   脂溶性ビタミンとしてリポ蛋白に取り込まれて存在し、ラジカルを補捉
   し抗酸化作用を発揮

  b.ビタミンCの作用
   水溶性ビタミンとしてリポ蛋白の外で、同様にラジカルを補捉しリポ蛋
   白の酸化を防止。またビタミンEがラジカルを補捉し生成されたビタミ
   ンEラジカルをビタミンCが還元再生する働きもある。

  c.結論としてのビタミンE・Cの所要量
   ・ビタミンEは100〜200mg/日
   ・ビタミンCは200mg/日

 (1).ビタミンE
  イ.ビタミンE含有量表示
   ・ビタミンEの同族体
    α、β、δ、γ-トコフェロール。このうちα-トコフェロールが最も
    活性が高い。
   ・α-トコフェロールには8つの異性体が存在しRRR体だけが自然界に
    存在し、「天然型α-トコフェロール」と呼ばれる。
   ・ビタミンEが合成されると8つの異性体の等量混合物がつくられ、そ
    れは纏めて「all-racemic α-トコフェロール」と呼ばれている。
   ・ビタミンEの1IU(国際単位)
    all-racemic α-トコフェリル酢酸エステル1mgの活性と定義
    天然型α-トコフェロールの活性は1.49IU/mgで 1α-トコフェロー
    ル当量は天然型α-トコフェロール1mgの活性に相当。

  ロ.ビタミンEの目標摂取量
    多価不飽和脂肪酸(脂質過酸化を受け易い)摂取量との関係で設定さ
    れる。
・多価不飽和脂肪酸1g当たりおよそ0.4mgα-トコフェロール当量が成
    人での適正量
・アメリカでは一日あたり、10mg α-トコフェロール当量、日本では
    成人男性が8mg、女性が7mg α-トコフェロール当量とされている。

  ハ.ビタミンEと冠動脈疾患予防の疫学的研究
    ビタミンEが心血管疾患の死亡
    率を抑制するかどうかは今だはっきりしないが冠動脈疾患発症のリス
    クが30〜40%低下するという報告はある。

  ニ.過剰毒性
    成人においてα-トコフェロール当量で200〜800mg/日の摂取は副作
    用はない。800〜1200mg/日投与はある程度血小板粘着能を減少さ
    せる。
    しかし成人における長期のトライアルで出血による問題はない。

 (2).ビタミンC
  イ.ビタミンC所容量
    壊血病予防に必要な5〜10mg/日と尿中排泄量100〜200mg/日との
    間で日本人成人で50mg/日と設定。
    (喫煙者では血中ビタミンC濃度が有意に低く、200mg/日が必要と
     いわれる。)

  ロ.ビタミンCと動脈硬化疾患予防の疫学的研究
    ビタミンC単独補給での冠動脈疾患抑制硬化は示されてないが、新鮮な
    果実や緑黄色野菜摂取量と脳血管障害の発症が逆相関し、計算上のビ
    タミンC摂取量と冠動脈疾患による死亡率が逆相関するという報告があ
    る。

ハ.ビタミンCの過剰毒性
  安全域は1000mg/日が提唱されているが、500mg/日以上では尿中へ
    の蓚酸の排泄増加を引き起こす可能性あり、蓚酸結石の既往者は多量
    摂取を控えるべきだろう。






漢方薬ー使ってみよう10の処方(H11/1/26、井原市医師会研修会、中川先生)

 ※漢方薬は風邪症候群、不定愁訴症候群、老化予防に価値がある。
  1.葛根湯
   ・項部〜背部がこわばる、肩こり、汗が出ない、寒けがするような普通
    感冒に。インフルエンザには効かない。

  2.小柴胡湯:虚証には使わない
   ・本来か風邪薬
    風邪引いて数日後、口が苦い、咳が出るなどに。
   ・胸脇苦満に対して
    転じて慢性肝炎の、肝機能軽度異常や殆ど症状のない場合に使用。
    HCC発生の明かに予防する。
   ・副作用
    a.成分のオウゴンによる間質性肺炎
     高齢者と、肝臓の悪いヒトに注意。
    b.偽アルドステロン症
    c.高齢者で、ひ弱で、痩せ型の人には、副作用が発言しやすい。
   ・がっちり型には大柴胡湯、やせ型には柴胡加芍桂枝湯が適応

 3.補中益気湯
  ・手足がだるい、元気がない、口の中に泡、食欲不振に使用。
  ・風邪では一般的には葛根湯 → 小柴胡湯 → 補中益気湯の順番に使うとい
   う。
  ・老人以外の喘息予防に
  ・慢性疲労症候群に

4.麦門冬湯
  ・咳止め(痰がないか、痰の切れにくい咳に投与)、クラリス+麦門冬
   湯。
  ・のどが渇くとき、転じてシェーグレン症候群にも使う価値あり。
  ・咳喘息
  ・妊婦の咳止め

5.柴朴湯
  ・小柴胡湯+半夏厚朴湯と同じ
  ・梅のタネが喉につかえた様な症状に適応
  ・胸部不定愁訴に試みる価値あり。(呼吸困難感、動悸、息切れ、胸苦し
   さに)
  ・喘息に柴朴湯というのは殆どウソ、効かない。

6.加味逍遥散:「お血」という(に伴う)症状に適応
  ・肩こり、倦怠感、不定愁訴、多彩な愁訴に
  ・更年期障害

7.八味地黄丸(八味丸):老化予防薬として考える。
  ・正中芯(へその下から恥骨上部にわたってエンピツ状の固い芯を触知)
   があれば、夜間頻尿があることが多い。こういうのに投与する。
  ・肺気腫、喘息(特に老人の)

8.防風通聖散
  ・肥満
   食前に一杯の水とともに服用。
   これで満腹感じを与え、食欲を低下させる。
  ・便秘に

9.芍薬甘草湯
  ・こむら返りに
  ・腹痛でブスコパンの代わりに投与することもある。

10.当帰四逆加呉茱萸湯生姜湯
  ・しもやけの薬
  ・手足の冷えに、レーノー病に






脂肪塞栓症候群(FBS、fat embolism syndrome)

 A.はじめに
  1.骨折後の重篤な合併症、脂肪滴が大量に全身循環へ流入し重篤な呼吸・
   神経症状をおこしたもの。
   大腿骨>脛骨>骨盤で上腕骨・頭蓋骨・胸骨。肋骨はすくない。

  2.その他原因
   関節置換、hemoglobinopathy、膠原病、糖尿病、熱傷、重症感染、骨
   髄炎、輸血、人工心肺、高山病、腎移植など

  3.長管骨骨折の約90%で血中に脂肪粒が認められるfat embolismを起こ
   すが、殆ど無症状。

  4.頻度
   0.25%(4530例中)〜1.25%(7701例中)といわれ、90%は多発外
   傷、10%は股関節置換後。そのたの原因は非常に稀。

  5.小児の頻度は大人と大体おなじだろう。小児は点状出血が少ないなど診
   断困難。

  6.死亡率
   10〜20%。大腿骨9.0%、脛骨3.4%、両方で20%。

 B.病因、病態
  1.脂肪滴の放出
   脂肪滴の由来は、骨折の髄内と周囲の脂肪組織が主体。FFSは閉鎖性骨
   折に多い。
   大腿骨の生理学的髄内圧は30〜50mmHgであるが股・膝関節置換時に
   は800mmHg、セメントによる骨頭置換時には1400mmHgまで上昇。
   これにより髄内脂肪が静脈を通じて大量に血流に流入。ターニケットを
   deflateした時も注意。

  2.塞栓
   1).脂肪滴が肺血管に塞栓
     直径20μmの肺血管は脂肪滴で機械的に閉塞。そこに血小板やフィ
     ブリンが付着して塞栓となる。小さな骨髄の微小塞栓が大きく成長し
     て時には3cm径までになる。大きな塞栓は直ちに右心不全をおこし
     突然死の可能性もある。
   2).脂肪滴に含まれる物質が生化学的に変化

  3.肺損傷
   骨髄組織中のmediatorに関連する局所反応が連鎖的な炎症反応を起こ
   し続発的に肺血管を障害、肺リパーゼは脂肪滴中の中性脂肪を水酸化し
   て遊離脂肪酸となるがこれも毒性を有し内皮細胞を破壊。肺の界面活性
   剤の不活化、毛細血管透過性亢進壊れた血小板からのセロトニンやアミ
   ンの放出、肺実質よりのヒスタミン放出などより結局、肺血管攣縮、気
   管支攣縮、血管内皮細胞損傷を生ず。肺血管へのフィブリン沈着。

  4.脂肪滴の全身循環への放出
   血管内脂肪滴形を変えて肺血管を通過すると考えられ、肺のAVシャン
   トが存在すると全身に脂肪滴が回る。(肺高血圧、肺気腫、肺化膿性疾
   患、肝硬変など)

  5.BBB(血液脳関門)の破壊
   脂肪栓塞事態がBBBを破壊

  6.出血性ショックの関与
   出血性ショックの陥ったほうがFESが起こり易い。微小循環不全により
   血球が肺や脳の毛細血管で引っかかり血小板凝集能が亢進して肺で捕え
   られることより生ず。

 C.病理
  1.肺組織
   血管炎(遊離脂肪酸による)、出血性間質性肺炎。無気肺。これにより
   肺-毛細血管の酸素運搬能が低下して低酸素血症となる。他の原因の
   ARDSに類似。

  2.脳組織
   白質全体に点状出血や斑状出血あり。塞栓は灰白質に多いが出血は白質に
   多い。
   塞栓が細動脈や毛細血管を閉塞し周囲は壊死。数mmから4cmの出血性あ
   るいは虚血性梗塞。慢性期では白質の広範な脱髄。

 D.臨床症状、診断
  呼吸不全(ARDS)、中枢神経症状、皮膚の点状出血が三大症状。全部揃
  うのは1〜5%で呼吸症状だけというのが29%存在。受傷後数時間から72
  時間の潜伏期を経て発症。

  1.呼吸不全
   a.呼吸困難、頻呼吸、低酸素血症が三主徴
   b.咳、喀啖、湿性水疱音
   c.低酸素血症
   d.胸部レ線
    両肺底部を中心とする、淡いすりがらす状陰影と細かな点状影が混在
    して、snow storm shadow を呈す。
   e.肺動脈圧上昇、肺動脈楔入圧低下、PaO2低下。

  2.中枢神経症状
   a.意識障害
    不穏、傾眠傾向、深昏睡まで様々。
   b.画像
    MRIが感度良好:多彩であるが、急性期には点状出血に一致してT2強
    調で白質に散在する高信号域の小病をみる。

  3.皮膚の点状出血
   両肩前面、前胸部、前腋下部、鎖骨上窩部、側腹部、鼠徑部
   結膜で、数時間で消失することもある。見逃さぬこと。

  4.その他の症状
   貧血、血小板減少、血清リパーゼ上昇、血清カルシウム減少、尿中脂肪
   滴、眼底鏡で網膜の小梗塞あるも、特異的なものではない。

  5.ある統計
   ・FESは長管骨骨折の0.9%に発症、低酸素血症(96%)> 意識障害
    (59%)> 点状出血(33%)> 39度異常の発熱(70%)>120/m
    以上の頻脈(93%)> 1.5万以下の血小板減少(37%)> 原因不明
    の貧血(67%)であった。
   ・死亡率:7%。

 E.治療(特異的、根本的治療はない)
  1.呼吸管理

  2.循環管理、血小板は通常自然回復

  3.薬物療法
   ステロイド(抗炎症)、ヘパリン、ウリナスタチン(蛋白分解酵素)、
   プロスタグランジン製剤(血小板凝集阻害)が試用されたが、いずれも
   有効性は証明されなかった。

  4.予防が大事
   術中の急な体温上昇FESの重要な兆候の一つ。







胸水とリンパ管系

 A.胸膜と胸膜腔
  胸膜は一層の中皮細胞と薄い結合組織から成っており、肺実質・縦隔・横
  隔膜表面および胸部内面を覆っている。
  1.臓側胸膜
   肺実質と肺葉間の裂溝面を包んでいる胸膜

  2.壁側胸膜
   縦隔・横隔膜・胸壁を覆う。

  3.胸膜腔
   臓側胸膜と壁側胸膜のあいだの潜在的なスペース。
   健常人では約10〜30mlの胸膜液があるといわれるが定かではない。
    ●ヒトの正常な胸膜液の成分はよく知られていない。HCO3-の濃度は
     血清より高く、血清よりもアルカリ性である。血清Naは3〜5%低
     く、Clも6〜9%低い。
     K、ぶどう糖、PCO2は血清とほぼ同じ濃度。

 B.胸水
  1.漏出液
   a.蛋白量3.0g/dl未満
   b.LDH200IU/ml未満、WBC3000未満、ぶどう糖60mg/dl以上
   c.鬱血性心不全、肝硬変、ネフローゼ、SVC症候群、腹膜潅流、糸球体
    腎炎、甲状腺機能低下、肺血栓栓塞、サルコイドーシスなどでみられ
    る。

  2.滲出液
   a.悪性腫瘍、結核など感染症、膵臓疾患、肝膿瘍、食道穿孔、SLE、
    Sjogren、薬剤(アミオダロンなど)、RA
   b.悪性腫瘍、結核など感染症、RAによる滲出液の成分は、pH7.20未
    満、ぶどう糖60mg/dl未満。
   c.膵臓疾患、食道穿孔などによるばあいはアミラーゼ200U/dl超といわ
    れる。

 C.胸水貯留の原因
  1.胸水産生増加
   a.左心不全、肺血栓栓塞による肺の間質液の増加
   b.左心不全、右心不全、SVC症候群における胸膜血管内圧上昇
   c.胸膜液の蛋白質の上昇
   d.無気肺などによる胸膜腔内圧低下
   e.腹膜潅流や腹水に伴う腹腔内液体貯留
   f.胸管の断裂

  2.胸水吸収減少
   a.リンパ管系の障害
   b.体循環圧の上昇






患者が考えるQOL

  1. 私は、はっきりと思考する能力を持ちたい。
  2. 私は、安全でかつ心配のない状態でいたい。
  3. 私は、不必要な痛みや苦しみを避けたい。
  4. 私は、大切に扱われたい。
  5. 私は、話す力がなくなっても人間としての尊敬をもって扱ってほしい。
  6. 私は、家族にとって不必要な重荷になりたくない。
  7. 私は、家族と好ましい絆を保っていたい。
  8. 私は、死ぬ前に愛する人と一緒にいたい。
  9. 私は、自分のことは自分で決めたい。
  10. 私は、死ぬ時に苦しみたくない。
  11. 私は、愛する人に私についての好ましい思い出を残したい。
  12. 私は、自分の宗教や伝統に基づいて取り扱ってもらいたい。
  13. 私は、死んだあとの私の体について大切に扱ってほしい。
  14. 私は、医学教育や研究になんらかの貢献をすることによって役にたちたい。

    ※QOLの大きな分類
    1. 社会生活ができる能力があること
    2. 感性や知性が保たれること
    3. 苦しみ・痛み・不眠・排泄障害の除去、体の清潔の保持ができること
    4. 生きがいを持てること







高尿酸血症の治療

 いわゆる無症候性高尿酸血症も含めて、薬物治療の導入は血清尿酸値
8.0mg/dL以上を一応の目安とする。治療中の血清尿酸値は6.0mg/dL以下に
維持するのが望ましい。これらの数値は患者の状態、合併疾患その他によって
勘案してよい(血清尿酸値正常上限の基準を7.0mg/dLとすることを含めて
「6・7・8のルール」と呼ばれる)。

  1. 治療としての尿路管理
      痛風患者では高率に尿路結石を合併し、その基盤に酸性尿がある。
    高尿酸血痕があって、酸性尿(尿pH6.0未満)が存在する場合は以下の
    ように考える。
    ・高尿酸血症患者における適正な尿pHは6.0以上7.0未満とする。
    ・高尿酸血症患者で持続的に尿pHが6.0未満の場合は尿アルカリ化薬を
     用いた尿路管理の対象とする。
    ・尿pHが5.5未満の時は必ず尿アルカリ化療法を行う。
    ・尿酸排泄促進薬を使用するときは尿アルカリ化薬を併用する。
    ・尿路結石症患者や既往者では尿酸生成抑制薬で治療するが、尿アルカ
     リ化薬も併用する。
  2. 高尿酸血症・痛風患者の管理と生活指導
    ・尿アルカリ化療法は尿酸降下療法とは独立した治療と位置づける。
    ・生活習慣管理が、薬物による尿酸降下療法より優先する。
    ・生活習慣の是正による、マルチプルリスクファクター全般の改善のな
     かで血清尿酸値も低下させるように心がける。
    ・高尿酸血症への生活指導は食事療法、飲酒制限、運動の推奨が中心と
     なる。
    ・食事療法は肥満の予防・治療のための適正なエネルギー摂取、プリン
     体の過剰摂取制限、尿の酸性度を高める傾向の強い食品の制限、十分
     な飲水励行。
    ・血清尿酸値を悪化させるためアルコールの過剰摂取は厳に慎むべきで
      ある。
    ・有酸素運動は血清尿酸値に影響せず、高尿酸血症に合併しやすい種々
     の病態を改善するため奨励できる。
  3. 高尿酸血症が心血管病変とどう関係するか
     大規模な疫学調査や前向き研究で、EBMの基準を満たした論文を中心に
    見ると、尿酸値が高いことは少なくとも心血管系病変のリスクファクター
    としての位置づけが欧米で確立した。ガイドライン作成委員会では今後の
    日本人でのデータを参照して、ガイドラインの改訂をする予定である。







プリオン学説

  1. 核酸を破壊する処理や薬品で不変
  2. 蛋白質を壊す処理や薬品で失活
  3. プリオンを単離。遺伝子配列から20番染色体短腕。
     253アミノ酸残基。Prn−P。
  4. 単離したプリオンには感染性なし
  5. 正常プリオンはプロテアーゼで消化
  6. 異常プリオンは正常プリオンを異常プリオンに変えていく。
    プロテアーゼ耐性
  7. PrPcはα-helix、PrPscはβ-Sheet構造
  8. ノックアウトマウスでは発病せず






耳鳴り(主観的および客観的)の原因

  1. 主観的な(subjective)耳鳴り
    1. Otologic
      Nois-inducedhearingloss,Presbycusis,otosclerosis,otitis,impacted cerumen,sudden deafness,Meniere's disease,and other causes of hearing loss
    2. Neurologic
      Head injury,Whiplash,multiple sclerosis,vestibular schwannoma(commonly called an acoustic neuroma) or other cellbellar-pontine-angle tumors
    3. Infectious
      Otitis media and sequelae of Lyme disease,meningitis,syphilis,and other infectious or inflammatory processes that affect hearing
    4. drug-related
      Common side effect of manydrugs,Such as salicylates,nonsteroidal anti-inglammatory drugs,aminoglycoside antibiotics,loop diuretics,and chemotherapy agents(e.g.,platins and vincristine)
    5. Other
      Temporomandibular-joint dysfunction and other dental disorders
  2. 客観的な(objective)耳鳴り
    1. Pulsatile
      Carotid stenosis,arteriovenous malformations,other vascular anomalies,vascular tumors(e.g.,of the glomus jagulare),valvular heart disease (usually aortic stenosis),states of high cardiac output(anemia and drug-indticed high output),and other conditions causing turbulent blood flow
    2. Muscular or anatomical
      Palatal myoclonus,spasm of stapedius or tensor tympani muscle,patulous eustachian tube
    3. Spontaneous
      Spontaneous otoacoustic emissions







KAST(Kurihama AIcoholism Screening Test)の質問項目
最近6カ月の間に次のようなことがありましたか
回 答
点数

1. 酒が原因で、大切な人(家族や友人)との人間関係にひびがはいったことがある ある
ない
3.7
-1.1

2. せめて今日だけは酒を飲むまいと思っても、つい飲んでしまうことが多い あてはまる
あてはまらない
3.2
-1.1

3. 周囲の人(家族、友人、上役など)から大酒のみと非難されたことがある ある
ない
2.3
-0.8

4. 適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう あてはまる
あてはまらない
2.2
-0.7

5. 酒を飲んだ翌朝に、前夜のことをところどころ思い出せないことがしばしばある あてはまる
あてはまらない
2.1
-0.7

6. 休日には、ほとんどいつも朝から酒を飲む あてはまる
あてはまらない
1.7
-0.4

7. 二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことがときどきある あてはまる
あてはまらない
1.5
-0.5

8. 糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断されたり、その治療を受けたことがある ある
ない
1.2
-0.2

9. 酒がきれたときに、汗が出たり、手がふるえたり、いらいらや不眠など苦しいことがある ある
ない
0.8
-0.2

10. 商売や仕事上の必要で飲む よくある
ときどきある
めったにない
0.7
0.0
-0.2

11. 酒を飲まないと寝つけないことが多い あてはまる
あてはまらない
0.7
-0.1

12. ほとんど毎日3合以上の晩しゃく(ウイスキーなら1/4本以上、ビールなら大びん3本
以上)している
あてはまる
あてはまらない
0.6
-0.1

13. 酒の上の失敗で警察のやっかいになったことがある ある
ない
0.5
0.0

14. 酔うといつも怒りっぽくなる あてはまる
あてはまらない
0.1
0.0


【 判 定 方 法 】
総合点
判 定
(グループ名)
2点以上
きわめて問題多い
(重篤問題飲酒群)
2 〜 0点
問題あり
(問題飲酒群)
0 〜 -5点
まあまあ正常
(問題飲酒予備群)
-5点以下
まったく正常
(正常飲酒群)

※ 1977年の首都圏調査で一般人口の2.5%(男5%、女0.3%に重篤問題飲酒群が存在
  1985年の日米共同研究では3.8%(7.1%、0.6%)に重篤問題飲酒群が存在。






高齢者尿失禁への対応

 ・在宅高齢者で約10%
 ・病院や介護施設等に入所中の高齢者では50%以上にみられる。
 ・何らかの尿失禁を認める60歳以上の高齢者は300〜400万人と推定される。

  1. 特徴(多くの原因が混在)
    1. 蓄尿障害が原因
    2. 蓄尿障害と尿排出障害が混在
    3. 尿排出障害が主な原因
    4. 尿路感染症や精神異常、便秘、運動制限などが原因で、一過性に尿失禁が発生したり増悪する
  2. 分類
    1. 失禁に伴って膀胱排尿筋の不随意収縮が証明できる症例も多いが、必ずしも全例に認めるわけではない。
      イ. 原因
      1. 前立腺肥大症など膀胱以下の閉塞疾患
      2. 脳梗塞などの中枢神経障害

    ロ. 小分類

    1. 過活動膀胱(overactive bladder)
      尿意切迫感や頻尿、切迫性尿失禁
    2. 排尿筋過活動(detrusor overactivity)
      膀胱内庄測定で排尿筋の不随意収縮を認める病態また高齢者では蓄尿
    3. DHIC(detrusor overactivity with impaired contractility)
      切迫性尿失禁と多量の残尿を同時に認める病態
    1. 腹庄性尿失禁
      せきやくしやみ、運動等の腹庄上昇時に、排尿筋の収縮を伴わず尿が漏れ出てしまう。女性に多くみられる。(男性では稀であるが、前立腺癌に対する根治手術後などに生じる場合がある)
      イ. 原因
      1. 膀胱頚部の支持機構脆弱化に伴う尿道の過可動性
      2. 尿道括約筋機能不全
    2. 溢流性尿失禁
      慢性的な尿排出障害が背景に存在し、膀胱内に多量の尿が常時貯留するため膀胱内庄が尿道庄を超えて尿が漏れる状態。男性に多くみられるが、女性でも高度の骨盤内臓器下垂や神経障害が存在すれば発生しうる。
      イ. 原因
      1. 排尿筋収縮力の低下
      2. 下部尿路通過障害
    3. 機能性尿失禁
      排尿機能自体には問題ないが、手足や認知機能の障害でトイレ排尿が十分できないため発生する尿失禁。性別を問わず高齢者に多くみられる。
  3. 治療のポイント
    1. 尿失禁が一過性か慢性かを見分ける。
      高齢者では、尿路感染症や精神錯乱、薬物などが原因で一過性の尿失禁を来しやすく、原因疾患の治療によリ失禁の改善をみる場合もあるので、慎重な対応が求められる。
    2. 薬物治療を開始する際、第一に多剤投与に伴う副作用の調査を十分行う。
      併存症の多い高齢者では、三剤以上の薬物を併用する場合が多く、その相 互作用に関して投与前に把握しておくのが望ましい。
    3. 薬剤の認知機能(痴呆)に対する影響を考慮する。
      特に脳血管関門を通過する程度は薬剤により異なるため、高齢者には低用量からゆっくり投薬を開始する。
    4. 切迫性尿失禁に対して抗コリン剤を与えると排出障害を助長するため、高齢男性では前立腺肥大症、女性では著しい性器脱(膀胱脱)の合併に注意する。






更年期障害の漢方的見解

 いわゆる「血の道」という言葉は、婦人にみられる特有の病態を表現し、わが国独
自の病名として伝えられてきた。近年にいたって「血の道」という病態は、その大半
を占める「更年期障害」或いは「自律神経失調症」という病名で広く言いならされる
ようになった。
 「血の道」の自覚症状はいずれも漢方医学にいう、気・血・水の変動、欝滞、不均
衡によって起こるものである。

    1. 気によって起こる症状(心因性)
       機能的、神経症的、精神的諸症状を発現するもので、つかえる感じ、圧迫感、こみ上げる感じ、のぼせる感じ、動悸、上衝、短気、気分が悪い、気がめいる、怒りやすいなどの血管運動神経や精神・神経障害による諸症状を起こし、感情に支配 される。
    2. 血(お血)によって起こる症状
       頭痛、めまい、耳鳴、動悸、満腹、上逆、全身的灼熱感、腰や足の冷え、しびれ感などの血管運動症状、精神・神経障害、知覚症状が起こる。
    3. 水毒によって起こる症状〔(1)(2)に合併することがある〕
       頭痛、頭重、耳鳴、めまい、ふるえ、不眠などの神経症状である。
       「血の道」に限らず漢方療法は証が決定すれば治療法も決まる。これを随証施治といい、病名でなく「○○湯証」「○○散証」と据える。
       更年期障害に対する代表的な漢方方剤は、加味逍遥散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸である。これら三つの方剤について、証のあらましについて若干の解説をする。


  1. 加味逍遥散
     さまざまな症状のある患者に対してのファーストチョイスである。主薬は当帰 、芍薬、柴胡で、それぞれ駆お血、緩和な鎮痙、寒熱腹痛に対する解熱鎮痛作用を有する。また山根は精神不安や不眠に効果がある。白朮、茯苓、生姜は疲労倦怠・ 食欲不振を治し、甘草は以上の構成生薬の作用を補い、調和させる。
     加味逍遥散の証は、具体的には 1)疲労しやすい 2)めまい、頭痛、肩こり 3) 動悸 4)いらいら、不眠 5)月経不順、月経前の乳房腫痛 6)午後ののぼせ、発汗 、背中に悪寒 7)肝臓障害、便秘を訴える婦人を対象とする。
  2. 当帰芍薬散
     虚証・貧血で水っぼい(水毒)女性に効く。当帰と川芋には血行促進作用があり、芍薬には鎮痛鎮痙作用、白朮と茯苓と沢潟には体内水分の調和作用がある。
     証は 1)貧血、冷え、動悸、立ちくらみ、頭重、疲労感、頻尿 2)痩せ型、色白、筋肉は弛緩気味 3)下腹部に虚痛(温めると軽くなる痛み)がある 4)月経不順 、月経痛 5)全身倦怠、無気力、目や声にカがない 6)不眠、いらいら 7)肩こり 、耳鳴り、腰痛 8)白帯下である。
  3. 桂枝茯苓丸
     この方剤は、腹症として腹壁が比較的緊張して力があり、臍の左側から左下腹部にかけて深く押すと抵抗、圧痛、不快感があるような場合に効果がある。比較的体力のある人に用いる。
     証は 1)足、腰、下腹部の冷え、頻尿、2)のぼせ、赤ら顔、のぼせ感、肩こり、頭重 3)いらいら、不眠、気が重い 4)月経異常 5)便秘、6)腹痛、神経痛 7)子宮出血 8)動悸である。この方剤は女性のための体質改善薬として長期にわたり使用するのが良い。
     以上総括すると、中医学では、臓腑理論によって行なわれ、日本漢方では、気・血・水の変動、欝滞、不均衡として治療されている。






小児救急医療における突然死の原因疾患

※熊本地域医療センター小児科、1985〜2002年の18年間の73例の死亡例
 (57例(78.1%)が突然死・急死、3例/年)
※以下病理解剖(26例)など含めた診断確定例の報告より

  1. SIDS(27例、47.3%):徐々に減少、この5年間は2例(0.70 → 0.25/1万人)疑いも含む
  2. 急性脳症(4例)
  3. 気管支喘息(3例)
  4. 化膿性髄膜炎・咽後膿瘍・心内膜線維弾性症・急性心筋炎
    ・先天性肝線維症(敗血症)・急性脳幹脳炎・巨大結腸症・低形成脾(敗血症)
    ・22q11症候群(ductal shock)・急性循環不全(各1例)
     (ライ症候群・化膿性髄膜炎(各1例):剖検なし)







産業疲労調査における「自覚症しらべ」の項目

記入日・時刻:____年_月_日 午前・午後_時_分記入
いまのあなたの状態ついて,あてはまる番号1つに○をつけてください.
1:まったくあてはまらない
2:わずかにあてはまる
3:少しあてはまる
4:かなりあてはまる
5:非常によくあてはまる
-------------------------------------------------------------------------------
1. 頭がおもい
2. いらいらする
3. 目がかわく
4. 気分がわるい
5. おちつかない気分だ
6. 頭がいたい
7. 目がいたい
8. 肩がこる
9. 頭がぼんやりする
10. あくびがでる
11. 手や指がいたい
12. めまいがする
13. ねむい
14. やる気がとぼしい
15. 不安な感じがする
16. ものがぼやける
17. 全身がだるい
18. ゆううつな気分だ
19. 腕がだるい
20. 考えがまとまりにくい
21. 横になりたい
22. 目がつかれる
23. 腰がいたい
24. 目がしょぼつく
25. 足がだるい
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5

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(日本産業衛生学会・産業疲労研究会の「自覚症しらべ」よりNIS編集部にて改変)
その他:スタンフォード眠気尺度、New RPEスケール(ボルグ)






眼球突出(proptosis)の鑑別診断

  1. 感染症
    ・ムコール症
    ・アスペルギルス症
    ・眼窩内蜂窩織炎(orbital cellulitis)
  2. 新生物
    ・Retinoblastoma
    ・Neuroblastoma
    ・Rhabdomyosarcoma
    ・Neurofibromatosis,
    ・Chloroma
    ・Burkitt's lymphoma
    ・Langerhans's-cell histiocytosis(eosinophilic granuloma,
     Letterer-Siwe disease,Hand-Schueller-Christian disease)
  3. サルコイドーシス






スポーツ大会参加時のメディカル・チェック

 これから運動やスポーツを始めようとする人や、運動やスポーツを愛好している
人にメディカルチェックが必要であることは、周知のことである。ご質問の駅伝大
会に出場する中学生選手にもメディカルチェックが必要なのは当然のことである。
エビデンスがあるかというご質問であるが、ある健康集団を検診すれば、ある頻度
で異常者が発見されることは日常的に経験することである。学校心臓検診や学校検
尿がよい例である。
 年齢、種目、運動量、目的、性などによりメディカルチェックの内容は異なる。
しかし、内科的メディカルチェックは年齢、種目、目的、性に関係なく、基本的な
メディカルチェックである。最小限度、突然死の原因となることが多い循環器系疾
患の有無のメディカルチェックを行う必要がある。
 子どもの内科的メディカルチェックの内容については、1999年の日本臨床スポー
ツ医学会の提言がある。主な提言内容は以下の通りである。

  1. 問診
    1. 既往歴:循環器疾患を疑わせる症状を中心に、以下のような問診が望まれる。
      ・先天性心疾患を指摘されたことがあるか。
      ・不整脈を指摘されたことがあるか。
      ・川崎病、リウマチ熱、心筋炎などにかかったことがあるか。
      ・失神発作、胸痛、動悸などの循環器症状を訴えたことがあるか。
    2. 最近の自覚症状:前述したような循環器疾患を疑わせる症状を中心に問診することが望まれる。
    3. 学校健康診断における異常の有無:学校健康診断で異常があれば精密検査や治療の勧告が保護者に通知されている。
      そこで、学校健康診断の結果を開くことは問診や診察の助けとなることから、十分に行うことが望まれる。特に、異常を指摘された項目があれば、内容まで正確に問診・記載する必要がある。
    4. アレルギー体質の有無:アレルギー体質を有する子どもでは二つのアレルギー疾患(食物依存性運動誘発性アナフィラキシーと運動誘発性気管支喘息の存在 )について、問診なり検査が必要である。
    5. 外傷歴:特に頭部外傷、捻挫、骨折などの部位と後遺症の有無まで問診することが望まれる。
  2. 身体所見
    一般的な視診以外に身体の非対称、筋肉の萎縮の有無を、触診では関節の可動域制限の有無、拘縮などに注意する必要がある。
  3. 検査
    検査は、問診などを参考に決められるが、問診上問題のない子どもには、以下のような項目を行えば理想的である。
    ・血液検査項目:赤血球数、白血球数、血色素量、ヘマトクリット値、血小板数
    ・生化学検査:AST(GOT)、ALT(GPT))、総蛋白、総コレステロール、
     BUN クレアチニン、血糖、CRP
    ・尿検査:尿蛋白、尿潜血、尿糖
    ・胸部X線写真
    ・安静時12誘導心電図、できれは運動負荷心電図
    ・血圧(高校生)
    主催者側の医師がメディカルチェックの内容を指導していることがあり、
    主催者が求めているメディカルチェックの内容が決められていることがしば
    しばある。以上より、依頼された医師としては、主催者と内容・費用などの
    問題を相談してメディカルチェックを実施するとよい。
    詳細は参考書 (村山正博監修『新スポーツのためのメディカルチェック』
    南江堂、2002年)の一読をお勧めする。
    (東京女子医大スポーツ健康医学センター教授 浅井利夫)






あなたの生活習慣チェック

以下の項目全てにYES・NOいずれかを選んでください。

  1. 生活
    1. 健康診断は定期的に行っている。
    2. 太り過ぎていない。
    3. お酒を飲み過ぎていない。
    4. 喫煙していない。
    5. 規則正しい生活をしている。
    6. 睡眠不足ではない。
    7. 十分休養をとっている。
    8. 休日ゴロゴロしていない。
    9. 趣味などを楽しんでやっている。
    10. 健康的な生活に関心がある。
  2. 食生活
    1. 1日30種類の食品をとっている。
    2. 動物性脂肪より植物性脂肪を多くとっている(肉より魚)
    3. 野菜をしっかり食べている。
    4. 塩分は1日10g以下に抑えている。
    5. 糖分は1日50g以下に抑えている。
    6. 腹八分目の食事を心がけている。
    7. 食事をする時間を決めている。
    8. 朝食はしっかりとっている。
    9. 食事はゆっくりとっている。
    10. 外食はひかえめにしている。
  3. 運動
    1. 運動する習慣がある。
    2. 1日1万歩、歩いている。
    3. 過3回、20分以上軽い運動をしている。
    4. なるべく階段を利用している。
    5. バス停などを1つ前で降りて歩くなどの努力をしている。
    6. 毎日の買い物は歩いて行っている。
    7. 早足で歩くようにしている。
    8. 週に3回は散歩をしている。
    9. 趣味の集まりにはなるべく歩いて行く。
    10. 運動が楽しい。

<判定>
YESの数が
1. 30〜18個:なかなかよい生活をしておられます。
2. 17〜12個:まずは問題ないでしょう。
3. 11〜 6個:少しお忙しいようですね。
4. 5〜 0個:う〜ん、心配ですね。







特定疾患対象者数(平成13年度末、日本における有病数の目安になる)

1. ベーチェット病 17578
2. 多発性硬化症 9573
3. 重症筋無力症 13359
4. 全身性エリテマトーデス 51287
5. スモン 2127
------------------------------------------------------------------------------
6. 再生不良性貧血 10584
7. サルコイドーシス 20542
8. 筋萎縮性側索硬化症 6180
9. 強皮症、皮膚筋炎及び多発性筋炎 30249
10. 特発性血小板減少性紫斑病 32360
------------------------------------------------------------------------------
11. 結節性動脈周囲炎 3465
12. 潰瘍性大腸炎 72672
13. 大動脈炎症侯群 5327
14. ビュルガー病 10051
15. 天疱瘡 3388
------------------------------------------------------------------------------
16. 脊髄小脳変性症 21853
17. クローン病 21061
18. 難治性の肝炎のうち劇症肝炎 336
19. 悪性関節リウマチ 5263
20. パーキンソン病関連疾患 60029
  (進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病)
------------------------------------------------------------------------------
21. アミロイドーシス 900
22. 後縦靭帯骨化症 21697
23. ハンチントン病 602
24. モヤモヤ病(ウイリス動脈輪閉塞症) 9040
25. ウェゲナー肉芽腫症 933
------------------------------------------------------------------------------
26. 特発性拡張型(うっ血型)心筋症 13309
27. 多系統萎縮症 702
  (線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症、シャイ・ドレーガー症候群)
28. 表皮水疱産(接合部型及び栄養障害型) 313
29. 膿疱性乾癬 1315
30. 広範脊柱管狭窄症 1860
------------------------------------------------------------------------------
31. 原発性胆汁性肝硬変 11496
32. 重症急性膵炎 1085
33. 特発性大腿骨頭壊死症 10160
34. 混合性結合組織病 6106
35. 原発性免疫不全症候群 1173
------------------------------------------------------------------------------
36. 特発性間質性肺炎 3171
37. 網膜色素変性症 20271
38. プリオン病 240
39. 原発性肺高血圧症 544
40. 神経線維腫症 1592
------------------------------------------------------------------------------
41. 亜急性硬化性全脳炎 93
42. バッド・キアリ(Budd-Chiari)症候群 161
43. 特発性慢性肺血栓塞栓症(肺高血庄型) 387
44. ライソゾーム病(フアプリー肝abryl病含む) 177
45. 副腎白質ジストロフィー 88
------------------------------------------------------------------------------
平成14年6月より、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病及び致死性家族性不眠症を加えクロイツフェルト・ヤコブ病(平成9年1月より実施)と整理統合してプリオン病とした。フアブリー(Fabry)病(平成11年4月より実施)とライソゾーム病をライソゾーム病に整理統合した。
平成15年10月より、パーキンソン病に進行性核上性麻痺及び大脳皮質基底核変性症を加え、「パーキンソン病関連疾患」とした。シャイ・ドレーガー症候群に線条体異質変性症及びオリーブ橋小脳萎縮症(脊髄小脳変性症から移行)を加え、「多系統萎縮症」とした。







失神の原因、神経調節性失神(NMS)の診断と治療

 失神の原因は、一般に心血管性と非心血管性に分類され、さらに、血管性失
神は 、反射性失神、起立性低血圧性失神、心原性失神に分けることができる。
近年、原因不明の失神発作を繰り返す患者の多くで、30分以上のhead-up-tilt
試験(HUT)に より失神発作が誘発され、さらにHUTとイソプロテレノールの
静注の併用が失神誘発 までの時間を短縮させることが明らかになった。
 このような失神は神経調節性失神(neurally mediated syncope;NMS)と
呼称さ れ、その後の研究により、NMSは血管迷走神経性失神、頚動脈洞失神、
状況性失神( 排尿失神、嚥下性失神、咳嗽失神)、情動失神などの反射性失神を
含む、広い概念として捉えられるようになった。
 まず、血管迷走神経性失神についてであるが、頚動脈洞症候群より頻度が高く、
若年の女性に好発する傾向がある。疼痛、疲労、不安等の不快な刺激、精神的興
奮や緊張等が誘因となる。立位や坐位で出現しやすく、起立してから20〜30分に
誘発 されることが多い。また本疾患は、嘔気、気分不良、動悸、発汗等の前駆症
状を伴うことが特徴とされる。一方、頚動脈洞失神は、50歳以上の中・高年層の
男性に好発し、しばしば冠動脈疾患や高血圧を合併する。失神の頻度は血管迷走
神経性失神より低く、めまいやふらつきだけの場合もある。前駆症状はほとんど
なく、頚部の回旋や圧迫、頚動脈洞マッサージにより誘発される。
 現在、NMSの診断にはHUTが不可欠となつているが、実施の方法については、
統一されたプロトコールがないのが現状である。だいたいは60〜80度の傾斜角
度で10〜60 分の負荷が行われ、悪心、嘔吐等の失神の前駆症状や、失神を伴う
血圧低下と徐脈を認めた場合を陽性とする。血圧の低下のみを認める場合を血管
抑制型、3秒以上 の心停止が誘発される場合を心抑制型、血圧と心拍数の両方が
低下する場合は混合型と分類されている。HUT単独では陽性でない場合に、イソ
プロテレノール0.01〜0.03 μg/kg/分を点滴静注しながら10分間のHUTを行っ
て、上記の判定を行なう。
 病態としては、長時間の起立やHUTにより下肢血液貯留が生じ、それが静脈還
流量の低下を招く。それにより、左室の過剰収縮が引き起こされ、左室の機械受
容体が刺激される。その結果、求心性神経(C線維)の興奮性が増加し、延髄孤束
核を介 して血管運動中枢が刺激され、副交感神経が興奮することにより血管の拡
張と心拍数が減少して、失神が誘発されると考えられている。
 NMSは比較的予後良好な疾患とされるが、再発例や外傷例では治療を必要とする。
まず、不規則な生活、ストレス、脱水、長時間の立位、アルコール多飲等の増悪因
子の除去に努め、症状を悪化させる薬剤(降庄薬、亜硝酸薬など)を服用している
場合には減量・中止を試みる。薬物療法としてβ遮断薬、ジソピラミド、抗コリン
薬、鉱質ステロイドなどの投与を行うが、心抑制型はβ遮断薬により悪化する場合
があるので注意を用する。弾性ストッキングの使用、高ナトリウム食、tiltトレー
ニングなどの非薬物療法の併用も有効である。また、上記の治療が無効の場合や、
長時間の心停止を伴う心抑制型では、rate drop response 機能を有するペースメ
ーカーの使用を積極的に考慮すべきであろう。
 以上、NMSの診断法と治療法について簡単に述べたが、最近では体位性頻拍症候
群(POTS)ないし起立不耐症(OI)との関連性が注目されており、NMSのさらな
る病態解明と難治例の治療法の開発など、今後の展開に期待したい。







人体のリズム

・3時:最低血圧
・4時:喘息発作が最も激しい。
・6時:花粉症、寒冷じんましんがもっとも激しくなる。
  関節リウマチの活動性が一番酷くなる。
・7時:一日のうちで血圧上昇が最大
  扁桃痛、心臓発作、脳卒中が最も起きやすい。
  男子で性的欲求が最も高まる
・9時:尿量最大
・15時:精神的活動がピークになる。
・16時:一分間あたりの呼吸量が最大になる。
・15〜18時:変形性関節症の痛みが最もひどい。健康体ならスポーツに最適の時間
・21時:血圧が下降しはじめる。
・23時:アレルギー性反応が増えはじめる。







コンピュータ中毒に見られる症状

<2つ以上の症状が見られた場合は専門的対応が必要>
・独りの世界に引きこもる.友人や大人とのかかわりに問題がある。
・相手の目を見ない。
・言葉の発達が遅れている。
・反響言語(状況に応じた適切な言葉が出なくて、コマーシャルのコピーのような
 文句を繰り返す)がみられる。
・異常なまでの強迫的行動(コンピュータにかじりつくなど)がみられる。
・反復的行動(体を揺する.ひねるなど)がある。
・注意力に問題がある。
・「豆教授」的行動をする一状況に関係なく事実などの知識を何度も繰り返す。
・度を越して不器用だったり、年齢に応じた運動が苦手だったりする。
・創造的または象徴的に遊ぶこと(見立て遊び)が苦手である。







小児の当初診断困難な発熱の原因疾患

1. 感染症
 ・ウイルス:突発性発疹、伝染性単核球症
 ・細菌:敗血症、サルモネラ、野兎病、髄膜炎、尿路感染、中耳炎、副鼻腔炎、
  咽頭炎、原虫
2. 川崎病
3. 膠原病・アレルギー
  関節リウマチ、リウマチ熱、全身性エリテマトーデス、枯草熱
4. 悪性疾患
  白血病、組織球症、悪性リンパ腫,神経芽細胞腫
5. 内分泌・代謝疾患
  甲状腺機能亢進症、下垂体障害、先天代謝異常、脱水(腎性尿崩症、下痢、
  うつ熱、渇熱)
6. 中枢神経疾患
  脳腫瘍、脳性小児麻痺、頭蓋内出血、脳リピド−シス、間脳障害
7. 心因性
8. 薬物
  カフェイン、コカイン、モノアミン、レセルピン、サリチル酸中毒
9. 詐病
10. 体質(体質性高体温)







五大分野における行動発達

行動分野

年 齢
粗大運動行動 微細運動行動 適応行動 言語行動 個人・社会的 行動
4週 頭がたれる。
緊張性頸反射。
手を握りしめている。 ぼんやりと周囲をながめる。
眼で追うが限られている。
少し喉音を出す。
ベルの音に注意する。
顔をじっと見 る。
16週 首がすわる。
対称位をとる。
手を開く。
ひっかく。
つかむ。
巧みに眼で追う。
手のガラガラをじっと見る。
クークーいう。
笑う。
人を見て声を出す。
手や衣服で遊ぶ。
哺乳びんがわかる。
28週 手で前に支えちょっとの間座れる。
足でよく体重を支える。
積み木をつかむ。
小球をかき集める。
積み木を持ちかえる。 玩具に声を出す。
単子音節をいう。
足で遊ぶ。
鏡像をたたく。
40週 ひとりすわり。 ほふく。
つかまり立ちする。
つかんだ ものを租く放す。
手の先でつっつく。
びんを持って、小球をつまみ上げようとするか、つまみあげる。 1語をいう音をまねる。 簡単な遊びをする。
自分でクラッカーを食べる。
52週 (12か月) 支え歩き。
四つ足で這う。
上手に小球をつまむ。 コップの中に積み木を入れる。
積み木を2つ積もうとする。
2語またはそれ以上をいう。
物が名称でわかる。
着衣に協力するボール遊びをする。
18か月 ころばないで歩く。
ひとりで椅子に腰かける。
3個の塔を作る。 2〜3頁一緒にめくる。 びんを傾けて中の小球を出す。
なぐりがきをする。
片言をいう絵がわかる。 さじを使うがかなりこぼす。
歩きながら玩具をひく。
2年 よく走る。
ボールをける。
6個の塔を作る。
頁を1枚ずつめくる。
6個の塔を作る。
円描きをまねる。
言葉を組み合わせる。
簡単な命令がわかる。
簡単な衣服を着る。
人形で遊ぶ。
3年 片足で立つ。
その場跳びする。
10個の塔を作る。
大人のようにクレヨンを持つ。
3個で橋を作る。
○をまねて描く。
文章がいえる。
簡単な質問に答える。
上手にさじを 使う。
靴がはける。
順番を待てる。
4年 片足で跳ぶ。
幅跳びする。
線の間をたどって描く。 5個で門を作る。
十字型をまねて描く。
接続詞を使う。
前置詞がわかる。
顔を洗ったり拭いたりできる 。
お使いができる 。
共同遊びをする 。
5年 両足で交互に跳ぶ。   10個の物を数える。
△をまねて描く。
赤ちゃん言葉を使わないで話す。
「なぜ」と尋ねる。
ひとりで着物を着る。
言葉の意味を尋ねる。






387人のアスリートの突然死の原因

          原  因
・Hypertrophic cardiomyopathy 102 26.4
・Commotio cordis 77 19.9
・Coronary-artery anomalies 53 13.7
・Left ventricular hypertrophy of indeterminate caucation 29 7.5
・Myocarditis 20 5.2
・Ruptured aortic aneurysm(Marfan's syndrome) 12 3.1
・Arrhythmogenic rigt ventricular cardiomyopathy 11 2.8
・Tunneled(bridged)coronary artery 11 2.8
・Aortic-valve stenosis 10 2.6
・Atherosclerotic coronaryartery disease 10 2.6
・Dilated cardiomyopathy 2.3
・Myxomatous mitral valve degeneration 2.3
・Asthma(or other pulmonary condition) 2.1
・Heat stroke 1.6
・Drug abuse 1.0
・Other cardiovascular cause 1.0
・Long-QT syndrome 0.8
・Cardiac sarcoidosis 0.8
・trauma involving structural cardiac injury 0.8
・Ruptured cerebral artery 0.8






新生児マス・スクリーニングより(1977〜1992年の15年間の平均)

  1. フェニルケトン尿症 : 17.5 人/年
  2. 楓糖尿症 : 3.3 人/年
  3. ホモシスチン尿症 : 8.2 人/年
  4. ガラクトース血症 : 32.9 人/年
  5. クレチン症 :206.5 人/年
  6. 先天性副腎過形成 : 20.3 人/年
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  7. リジン尿性蛋白不耐症 : 0.03人/年
    常染色体劣性で塩基性アミノ酸(リジン、オルニチン、アルギニン)吸収障害 、骨の脆弱化、高アンモニア血症、NO産生障害、呼吸器症状、精神発達遅延、自己免疫疾患をひき起こす。シトルリン、安息酸の投与によって高アンモニア血症を制御できる。